彼とわたしと店長の深夜勤務

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本作の舞台はファストフード店です。彼氏持ちのアルバイトのヒロインが店長に強姦されてNTRになります。

NTRのターゲットになるカップルなんですが、二人はまだ本番行為をしていません。彼氏にはヒロインに挿入する勇気がまだなく、指を女性器に入れる指マン・フィンガリングをしている段階です。

冒頭でこのへんが彼氏視点のモノローグで語られるんですが、彼氏視点の描写は以後ありません。43ページのマンガで視点が何度も変わると没入感が削がれるので、ここはヒロイン視点で描いたほうがよかったのではないかなーと思います。

彼女を奪われる彼氏視点がNTRとして欲しいというのもわかるんですが。

この頃のサイクロンさんの絵柄が最近のよりもシンプルですね。瞳が縦長で目はかまぼこ形。ゼロ年代のギャルゲーみたいなキャラデザです。

ちなみに、これよりも過去の『よろこべ男子！！裏チア部』あたりになるとさらにキャラデザの記号化が強くなっていきます。かつてサイクロンさんはスマイルプリキュアのパロディ同人誌も描いていたのですが、そのキャラデザを担当した川村敏江さんに近いテイストになります。

本作はサイクロンさんの絵柄が変わっていく中間地点ということで、マンガ的な記号とリアルめな濃い塗りが両方楽しめる作品です。近年のサイクロンさんの濃い塗りが好きな方には不満かもしれません。

本作は『彼とわたしと店長の深夜勤務』シリーズの第一作で、全体の導入くらいの位置づけですね。まだ本格的なNTRではありません。

NTRらしい要素が描かれるのは最後の三ページくらいでしょうか。

ヒロインは屋外で彼氏に指を女性器に入れてもらいます。いきなり豪胆ですね。しかし「その時私は思うようにイけなかった」「ヒロキくんの指だけではもう…私の身体は……」と、彼氏との性行為に満足できなくなったことが示されます。

NTR展開としてはまだ序盤です。NTR愛好家のみなさまにとってはこの程度では満足されないかもしれません。しかし続編からはどんどん店長との行為が激しく、NTRの度合いも強くなってゆきます。

『彼とわたしと店長の深夜勤務』シリーズ、総集編は2025年7月現在では販売されていません。一作ずつ買っていきましょう。

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